Reformリフォーム
“ホテルライク”をテーマに家づくりをしたHironobuさん一家。
窓から差し込む光を受けて映える白いインテリアは、地中海沿岸の白亜の建物を連想させるリゾート感が漂っています。
取材の2週間前には4女が誕生。新居を舞台に家族6人のにぎやかな暮らしがスタートしました。
「家族全員ホテルの雰囲気が大好きなんです」とご主人。旅のウキウキ感やホテルのホスピタリティが相まってそう感じるのか、家族旅行ではホテルで過ごす時間がとても楽しみなのだそう。新居の計画では、みんなが大好きな空間を住まいに取り込もうと“ホテルライク”をテーマに据えました。床材をはじめ、要所要所に大理石調の建材を取り入れて、素材感から“非日常”を演出。白で統一した空間にはガラスや透明なプラスチックなど硬質な印象の調度を合わせて、スタイリッシュな空間をつくり出しました。
アイランドキッチンのあるLDKは、モダンなコンドミニアムの1室のようなオープンな空間。アイランド型のキッチンはリビングの一部としてなじみやすく、家族が自然に集まるスポットになりました。奥さまも家事をしながら家族の会話に加わったり、子どもの様子を見守ったり。いつも楽しげな空気に包まれています。
キッチンは人造大理石のワークトップを採用。対面にはスツールを置いてダイニングカウンターにし、家族がおやつを食べたり、宿題をしたり、おしゃべりをしたりと、自由に使える場としています。
家族6人分の食器や食材のストックを収めるために、キッチンまわりにはたっぷりの収納も必須条件でした。ウォークインタイプのパントリーを造り付けたほか、アイランドキッチンの背面にはカウンターキャビネットを設置。引き出しの中はカゴで区分けして、家族それぞれの食器が出し入れしやすいように工夫しています。
「ダイニングカウンターやテーブル、その時々好きな場所で食事をしています」と奥さま。ガラスの天板のダイニングテーブルは、ワークトップの延長に配置しました。どちらを使っても配膳しやすく、家族も自然と後片付けを手伝えるレイアウトです。「以前の住まいはダイニングキッチンだけが1階、リビングその他は2階という、調理中に孤独を感じる間取りでした。だから、今回の家づくりでは家族との距離が近くて、家事動線がいい間取りを目指したんです」。家族との一体感が実感できる住まいに、大満足の奥さまです。
アイランドキッチンを左手に移動すれば、すぐにサニタリースペースです。家事動線がグンとスムーズになりました。
サニタリースペースこそ“ホテルライク”を意識して洗練された空間にしたいところ。清潔感のある白をベースにしながら、洗面化粧台では浮造り風の扉、システムバスでは黒い大理石調の壁と、質感のある素材をアクセントに取り入れて、高級感を演出しました。
加えて、スクエアタイプの浴槽や、白やスケルトンタイプのバスグッズを採用するなどして、キリリと硬質な印象に。バスルームは1.25坪と広めにとり、思い切って扉を透明ガラスにしたので開放感たっぷりです。「我が家は家族全員でお風呂に入るんです。洗い場待ちしたり、おしゃべりしたり、楽しいんですよ」とHironobuさん。バスタイムを満喫しています。
お気に入りの空間をホテルのようにすっきり保つために、Hironobuさんも積極的に水まわりの掃除に参加。「ほぼ毎日、入浴後にはスクイージーをかけて水気を切ってます」。手入れをするほどに住まいへの愛着が一層わいてくるようです。
建材や設備は「見た目重視で選びました」と言う奥さまですが、洗面ボウルは人造大理石の優雅な佇まいのほか、清掃性のよさも気に入っています。「大きなカウンターボウルは子どもがうがいをしても受け口が広いので、床が汚れづらいのが助かります。掃除も楽になりました」。
水まわりをすっきり保つことで、“ホテルライク”がランクアップ。趣向を凝らしたLDKやサニタリースペースには、常に家族の笑い声が響いています。