Reformリフォーム
「あえてダイニングテーブルは置かないと決めていた」というt.k.mさんのお宅。
ホワイトベースのインテリアに、さし色のネイビーブルーのキッチンが目を引くシンプルモダンな空間を訪ねました。
ご主人のお父様が住宅関連の仕事をしていたことから、知り合いの工務店を紹介され、家を建てたというt.k.mさん。こだわりは、家族が集う場所として設けた、広々オープンLDKです。
少しでも広く使えるようにと、「最初からダイニングテーブルを置かないと決め、食事がとれるフルフラットのカウンターキッチンを希望しました」。その分広くとれたキッチンは、数人立っても余裕のある広さで、息子さんも進んで配膳のお手伝いをしてくれるといいます。
料理を作る奥さまの対面に旦那様と息子さんが座り、談笑しながら食事をするのが日常風景。「食器の出し入れ、配膳、片付けと、作業の流れもスムーズです。料理しながら会話ができるのもいいですね」。ダイニングの役割もこなすキッチンのおかげで、「リビングも広々と使えています」。
「実際に使ってみるとその収納量の豊富さがよくわかる」という奥様が選んだのは片側の側面が壁についているペニンシュラ型のキッチン。色は白いシンプルな空間のポイントになるようネイビーをセレクトしています。「コンロ下に大鍋がたくさん入るスペースがあって、出し入れが本当にラク! さらにこの下の引き出しには大きなホットプレートも入って、まだ余裕があるんですよ」。
レンジフードが目立つオープン型キッチンのため、そのデザイン性と換気性能にもこだわりました。「おかげで、調理後もLDKでにおいが気になることはありません」。
キッチン背面に目を向けると、そこにあるのは、空間に合わせた真っ白でシンプルな3枚扉。扉をスルスルと開けると、炊飯器や電子レンジ、トースターなど生活感の出やすい家電製品やキッチンツールが現れます。
「普段は開けっ放しで使っていますが、お客様がいらしたときは3枚扉を閉めるだけ(笑)」。単に収納としてだけではなく、カウンターもあるため、作業スペースとしても活用できます。さらに「これも大正解だった」と奥様が指をさした先は、内部の高窓。すがすがしい自然光が入り込み、キッチン空間を明るく照らします。
キッチン背面の右端には、棚の位置を調整できる可動式の食器棚を造作しました。食器が増えれば棚板も増やせるうえ、収納物の高さにぴったり合わせて空間を有効利用できるのもメリット。「収納ボックスの色や素材を統一させて、スッキリまとめるように心掛けています」。
料理づくりが大好きだという奥様。"カウンター"コーディネートにもぬかりはありません。「料理を作るのが好きだと、ついついものが増えて煩雑になりがちですよね。でも収納力が格段にアップして適材適所にしまえるので、使い勝手も向上して料理が一層楽しくなりました。レパートリーも増えたんですよ!」。
家事動線が短くなるように、サニタリースペースはキッチンの真横に。洗面台は、白でシンプルにまとめて清潔感を演出しました。「丸型の洗面ボウルは、大きいのでとっても使いやすいんですよ」と奥様。水栓の先端には引き出せるシャワーヘッドがついているので、隅々まで掃除が行き届きます。排水口付近に水が溜まらないボウル設計のため、ピンク色のぬめりがつきにくいのも特長です。
「バスルームのテーマはホテルライク」。壁面の一部を濃色にしてアクセントウォールにし、照明はダウンライトでおしゃれ感を演出。台形型の浴槽は、デザイン性に加えて、節水仕様な点もうれしいところ。
広々としたリビングは、家族が自然に集う場所。「以前のマンション住まいの頃と比べて、家族みんなでリビングで過ごす時間が格段に増えましたね」と満足気に話すご主人。新築後に新たな家族、ポメラニアンのココちゃんを迎え、家族4人、会話と笑顔の絶えない素敵な日々を過ごしています。