17_IHクッキングヒーターのメリット・デメリットを紹介

 近年、増えているIHクッキングヒーター。今回はIHクッキングヒーターのメリット・デメリットをご紹介します。

IHクッキングヒーターのメリット

 IHクッキングヒーターとは、磁力線によって鍋自体を加熱させる電磁調理器です。火が出ないため、安全性が高いとされており、以下のようなメリットが挙げられます。

IHクッキングヒーター

温度調整が簡単

 IHクッキングヒーターの多くは数字で火加減を表しているので、火力の強さが一目で分かり、温度調整がしやすいです。また、フライパンや鍋を設定した温度に自動でキープしてくれる機能もあり、難しい火加減の調整が簡単にできます。

IHクッキングヒーターは温度調整が簡単

熱効率が高い

 IHクッキングヒーターは、トッププレートが密着している鍋底だけを発熱させる仕組みなので、エネルギーのロスが少なく、約90%と熱効率が高いです。

 従来のIHクッキングヒーターは、強い火力で一気に調理を行うチャーハンなどの炒め物が苦手とされてきました。しかし、最新の機種は強い火力も出すことができ、これらの料理も作れるようになってきています。

熱効率が高いIHクッキングヒーター

掃除が簡単

 ゴトクの無いIHクッキングヒーターは、トッププレートがフラットなので普段のお手入れがとても簡単です。調理が終わってトッププレートの温度が冷めた後に、さっと拭くだけなので時間をかけずに簡単に掃除ができます。

火を使わない安全性

 IHクッキングヒーターは火を使わないことによる安全性の高さも魅力です。調理の際に起こり得る、袖のもらい火などのうっかりを防ぐことができます。また、温度が異常に高くなったり、一定時間が経過したりすると自動的に電源が切れる機能を搭載しているものもあります。

揚げ物でも火を使わないから安全なIHクッキングヒーター

部屋が暑くなりにくい

 IHクッキングヒーターは火を使わず鍋底だけを発熱させるため、料理中に部屋が暑くなりにくく、夏でも快適に調理ができます。

IHクッキングヒーターのデメリット

メリットの多いIHクッキングヒーターですが、以下のようなデメリットも挙げられます。

使える調理器具が限られる

 IHクッキングヒーターは電磁調理器という特性上、使える調理器具が限られており、「IH対応」もしくは「IH・ガスどちらも対応」の調理器具を選ぶ必要があります。ガスコンロで使っている調理器具が、IHクッキングヒーターでは使えない場合もあるので注意が必要です。ただし、近年はアルミや銅、ホーロー鍋なども加熱できる「オールメタルIH」 も登場しています。

鍋振りやあぶり料理には不向きな場合もある

 IHクッキングヒーターは、トッププレートに鍋底が密着していないと加熱することができません。そのため、鍋を浮かせて振って具材を混ぜたい場合や、あぶり料理には不向きな場合が多いです。ただし、あぶり料理用として使える「ラジエントヒーター」を搭載している機種もあるため、気になる方はこちらも検討してみるとよいでしょう。

停電時に利用できなくなる

 IHクッキングヒーターは電気を利用しているため、停電すると利用できなくなります。

停電時に備え、カセットコンロや携帯コンロなどを用意しておくと便利です。

 また、調理中に停電してしまった場合、主電源は自動的に切れますが、トッププレートやオーブン(グリル)ドアなどの熱はすぐには冷めません。停電しても熱いままのため、やけどには十分気を付けましょう。

まとめ

 IHクッキングヒーターは、数字で火加減を表してくれるため温度調整が簡単なことや、熱効率が良いこと、掃除が簡単であるなど多くのメリットがあることから人気があります。「普段のお手入れを簡単にしたい」「夏場はできるだけ快適に料理をしたい」という方には、IHクッキングヒーターがおすすめといえるでしょう。

 また、近年はオール電化住宅にする人も増えているため、需要がさらに高まっています。ただし、使える調理器具が限られるなどのデメリットもありますので、メリットとデメリットの両方をきちんと理解したうえで、決めることをおすすめします。

 ハウステックのシステムキッチン「カナリエ」で選べるIHクッキングヒーターには、難しい火加減も自動でキープしてくれる機能や、簡単に火加減の操作ができる4色カラー液晶を搭載しているタイプもあります。また、パスタ調理などに必要なたっぷりの湯沸かしもスピーディーにできる3.2KWの大火力IHもあるので、ぜひ使いやすいタイプを探してみてください。

 「子どもがいるから火を使わないIHクッキングヒーターにしたい」「オール電化住宅にしたいからIHクッキングヒーターを考えている」という方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。