14_赤ちゃんや子どもがいる家庭で行いたいキッチンの安全対策

 キッチンは刃物や火といった危険が多いスポットです。また、ホットプレートやオーブントースターなど、熱をもつ調理家電を使う場所なので、赤ちゃんや子どもが触ってしまうと火傷してしまう可能性があります。こうした事故を防ぐためにも、赤ちゃんや子どもがいるご家庭では、キッチンの安全対策を行いましょう。

 今回は、自分で行える安全対策からリフォームで行えるキッチンの安全対策についてご紹介します。

自分で行えるキッチンの安全対策

 赤ちゃんや子どもを守るための安全対策には、DIYやリフォームなど大掛かりなことを行わなくても、簡単にできるものも多いです。

まずは、市販のアイテムを利用した自分でできる安全対策についてご紹介します。

ベビーゲートを設置する

 キッチンの入り口にベビーゲートを置けば、子どもの侵入を防げます。さまざまなデザインのものが販売されていますので、インテリアに合わせて揃えられます。

 そして、ベビーゲートを設置する際には、子どもが誤って登り転落するなどの事故が起きないよう、安全に正しく使いましょう。キッチンへの侵入を防ぐ目的でベビーゲート使う場合、特に下記の使用上のポイントを確認した上で設置しましょう、

ベビーゲート

・取扱説明書等で適切な固定方法を確認しましょう。

・水平な床面で、固定に必要な強度や材質の壁や柱がある所に取り付けましょう。

・完全に閉まるか、緩みがないかなど、定期的に確認し、必要に応じて固定しなおしましょう。

・ベビーゲートの開閉は、手などを挟み込まないよう注意し、また閉め忘れがないか確認しましょう。

(東京都「ベビーゲートを安全に使いましょう!」注意喚起リーフレットより抜粋)

 

また、安全に配慮したベビーゲートを選ぶことも大切です。どのようなベビーゲートを選んだらよいか分からない場合は、下記の点に当てはまっているかどうかで選ぶのもよいでしょう。

 

・より強固に固定できる、ねじどめ式や固定用カップをつけたつっぱり式の商品

・オートクローズなど安全対策機能のついた商品

・国内の安全基準にはSG基準、海外の安全基準にはEN基準、ASTM基準があります。商品を選ぶ際には参考にしましょう。

(東京都「ベビーゲートを安全に使いましょう!」注意喚起リーフレットより抜粋)

収納扉にストッパーをつける

 赤ちゃんや子どもが開けてしまいそうな収納の扉や引き出しは、市販のストッパーやロックを設置するのがおすすめです。ストッパーを付けることで簡単に開けられなくなるため、思わぬ事故を防げます。また、「いつの間にか収納の中のものが散乱していた!」という事態を防ぐこともできます。

リフォームで行うキッチンの安全対策

「市販のアイテムを使った安全対策には限界がある」「ちょうどリフォームのタイミングだったので安全対策も考えたい」という場合は、リフォームでできるキッチンの安全対策を検討してみましょう。

たとえば、以下のような安全対策があります。

チャイルドロック機能がある機種を選ぶ

 近年のシステムキッチンには、包丁を収納する引き出しや、IHクッキングヒーター・ガスコンロなどにチャイルドロックがついているものも多いです。チャイルドロックがついていれば、勝手に包丁を取り出したり、コンロの火をつけてしまったりなどの危険性を軽減することができます。

 キッチンのリフォームを視野に入れている場合は、チャイルドロック機能があるかどうかも見てみると良いでしょう。

他にも、食洗機を置いている場合は高温の排気によって火傷してしまう危険性があります。うっかり排気口に近付いてしまっても火傷しないよう、排気温度が低い温度に抑えられているものもあるので、ぜひ検討してみると良いでしょう。

吊戸棚を設置する

 天井部分に余裕があれば、吊戸棚を設置するのもおすすめです。高い位置に設置できる吊戸棚であれば、子どもがうっかり開けることもありません。引っ張れば必要な高さまで下ろせる昇降式であれば、背の低い方にも向いています。

昇降吊戸棚

IHクッキングヒーターやSiセンサー付ガスコンロにする

「火を使わないので安心」ということで人気があるのが、IHクッキングヒーターです。トッププレートのお手入れがラクなど、大人にとっても使いやすい点が多くあるので、リフォームするメリットは大きいでしょう。

IHクッキングヒーター

「ガスコンロの方が使いやすい」という方は、Siセンサー付きのガスコンロに変えるのがおすすめです。Siセンサーは、①調理油が高温になりすぎるとセンサーが検知して自動消火し、油の発火を防ぐ「調理油加熱防止装置」、②ふきこぼれや風などで火が消えてしまったら自動的にガスを止める「立ち消え安全装置」、③消し忘れても、点火後一定時間が経過した時点で自動消火してくれる「消し忘れ消化機能」の3つの機能が付いています。子供を見ながら料理をするというときに起こりそうな、ついうっかりに自動で対処してくれる頼もしい機能です。

まとめ

 キッチンは刃物や火など危険が多い場所です。そのため、赤ちゃんや子どもが入らないようにできる限りの安全対策を行いましょう。ベビーゲートの設置、収納扉にストッパーを付けるなどのように、自分で行える安全対策もあります。

 もしリフォームを視野に入れている場合は、チャイルドロック機能が付いているシステムキッチンや、IHクッキングヒーターまたはSiセンサー搭載ガスコンロが付いたシステムキッチンを検討してみてはいかがでしょうか?

 

 ハウステックのシステムキッチン「カナリエ」のガスコンロには、全てにSiセンサーを搭載しており、IHクッキングヒーターもさまざまな種類をご用意しています。キッチンでの思わぬ事故を防ぐためにも、ぜひ今回ご紹介したキッチンの安全対策を取り入れてみてください。