エコキュート
既存の給湯器からエコキュートへの交換は、基本的には、現在お使いの既存の給湯器につながっている給水・給湯配管および風呂配管をエコキュートの貯湯ユニットにつなぎ換え、ヒートポンプユニットとの接続配管を行う工事をします。ただし、貯湯ユニットは重量が重いのでしっかりした基礎工事が必要です。またヒートポンプユニットは夜間に運転しますので、寝室などを避けた場所に設置することをお勧めします。後は、電気工事(電気配線、リモコンの取付け、アース工事など)を行えば据付工事完了です。
エコキュートは原則として屋外設置です。やむを得ず貯湯タンクユニットを屋内に設置する場合は、密閉室ではなく必ず通気口を設けて設置してください。また、床面の防水・排水工事を確実に行ってください。
ヒートポンプは冷媒のCO2漏れによる酸欠、及び冷風による室内温度の著しい低下がありますので、必ず屋外に設置してください。
設置には、機器の施工及びメンテナンスのためのスペースが必要です(貯湯タンク前面から600mm以上)。事前に搬入スペースも併せて確認してください。なおヒートポンプはエアコンの室外機同様に運転音、吹き出し風が発生しますので、ご近所の迷惑にならない位置への設置をお願いします。
貯湯タンクは重量物であるため、その満水質量に耐えられる基礎の上に設置し、指定のアンカーボルトでの脚の固定が必要です。また水平面に設置することが条件となります。
標準圧機種の場合、シャワーのご使用は2階までになります。3階でもシャワーをご使用になる場合は、『給湯加圧ポンプ』が必要になります。また階下の場合は、給湯配管に『負圧弁付空気抜き弁』を設けることで-5mまで対応可能です。
注湯は階上4m以内(浴槽上縁面まで)、階下1m以内(循環金具まで)になります。なお『給湯加圧ポンプ』、および『負圧弁付空気抜き弁』は、注湯側にはご使用できませんのでご注意ください。
お話機能はありませんが、802シリーズ以降のリモコンは接続可能です。
増設できません。リモコンを2台設けると通信がうまくいかず動作不良を起こします。
四面の囲いまでは必要ありませんが、機器に直接潮風が当たる場所への設置は避け、建物の影もしくは潮風を遮蔽する塀等を設けてください。また外装に付着した塩分が雨水で洗い流される場所に設置いただくことをお勧めします。
湯温等の設定・制御ができなくなり、沸き上げに支障がでるためご使用いただけません。他の温水器との接続は正規の使用方法ではなく、『保証対象外』になりますのでご注意ください。
2世帯住宅等で浴槽が2箇所にある場合、1箇所は自動お湯はり可能ですが、2箇所目は水栓からの給湯による落とし込み方式になります。それぞれのお風呂にお湯はりをする場合は、2台のエコキュートを設定してください。
貯湯タンクユニット、ヒートポンプともに排水が必要です。なお外気温や湿度によって差はありますが、1日で20Lほど排水される場合がありますので、工事説明書にしたがい必ず排水工事をしてください。